蔵六の奇病 日野日出志

蔵六の奇病 (1979年) (ヒットコミックス)

蔵六の奇病 (ヒット・コミックス)
日野日出志
ひばり書房 (1979/09)

作品内容

表題作を含む4作品を収録。

蔵六の奇病

蔵六は小さい頃から頭が弱く、村人からいつも馬鹿にされていた。村の桜が満開となる頃、そんな蔵六の顔一面に、でき物ができ始める。でき物はいつのまにか体全体に広がり、蔵六の病気のせいで、村八分にされることを恐れた兄は、蔵六を森の中にある、あばら家へと厄介払いする。やがて、梅雨の時期になると、蔵六の体からは、七色の膿が流れだすようになっていく――。

昔話を読むようなほのぼのした感じで始まりますが、内容はショッキング。蔵六は自分の体から出る、色鮮やかな膿を使って、大好きな絵を描くことを思いつき、でき物から膿を出すための激痛に苦しみながらも、毎日、夢中で絵を描き続けます。カバーイラストに描かれているのは、病気が進行して、全身出来物だらけになってしまった蔵六です。

水の中

交通事故で四肢を失い、知的障害を負った息子と母との心の交流を描いた作品。

はつかねずみ

少年がペットショップからもらってきたハツカネズミが逃げ出して、そのネズミに家が占領されてしまうという話。

百貫目

野盗に親を殺され、家を焼かれてしまった十人兄弟が、懸命に生きていくさまを描いた作品。

収録作品

  • 蔵六の奇病
  • 水の中
  • はつかねずみ
  • 百貫目