おいてけ堀の蛇女 森由岐子

森由岐子 おいてけ堀の蛇女

おいてけ堀の蛇女 (レモン・コミックス)
森由岐子
立風書房 (1983/03)

作品内容

表題作のみを収録。巻末にはあとがき(人形の不思議)があります。

ある日、村の村長を務める真田家に、死ぬつもりで村に来たが死にきれなかったと話す、若い女性、マヤがやってくる。家の主人、省二はマヤを自宅に受け入れ、やがてマヤは病気の妻、鈴子にかわり、家事を手伝うようになっていく。夫妻はいつしかそんなマヤを信頼し、娘の美保もマヤになつくようになっていく。だが、マヤの本当の目的は真田家の財産で、そのため鈴子を自殺に見せかけ、おいてけ堀で殺害するのだった――。

何も知らない省二は、一年後、マヤを後妻として迎えるのですが、それからのマヤの豹変ぶりがすごいです。本性を現したマヤは、泣き止まない美保を顔がはれるほど、ひっぱたいたり、井戸水をかけたり、ストレス解消に美保をせっかんしていたぶります。物語の中盤くらいまでは延々と美保をいたぶるマヤのようすが描かれているので、読んでいるほうがつらくなるほど。ここまではまるっきり、救いのない話ですが、途中から、謎の女が美保の前に現れるようになると、話の展開も大きく変わっていきます。カバーイラストの少女が美保、その後ろが謎の女です。