感情線悪魔の子守唄 好美のぼる

感情線悪魔の子守唄 (手相恐怖シリーズ)

感情線悪魔の子守唄 (レモン・コミックス)
好美のぼる
立風書房 (1986/05)

作品内容

表題作のみを収録。巻末にはあとがきがあります。

とある村の峠の国道で、人々が何者かによって、崖下に放り投げられ、命を落とすという、恐ろしい事件が相次ぐ。それは、峠の近くの”手形山”にとりついた、ものの怪(もののけ)という悪霊の仕業だった。ある夜、ものの怪は車で国道を通った夫婦を捕まえ、崖下に放り投げたのち、車内にとり残されていた赤ちゃんを見つける。ものの怪は無邪気に笑う赤ちゃんに戸惑い、驚くが、何の気まぐれか、赤ちゃんを殺すこと無く、どこかへ連れ去ってしまう。それから幾年月が流れ、ふもとの村はずれには、何処から来たのか、いつの間にか母子が廃屋をつくろって住み着いていた。ある日、村の大地主の家で、当主夫妻が突然亡くなり、跡継ぎに大学生の息子、明彦が決まる。家の習わしとして、明彦の結婚相手に、手相の立派な村の娘を選ぶことになり、村はずれで母と暮らす、夕子もその候補に選ばれるが――。

カバーイラストの緑色の化物が、峠のものの怪、青年は明彦、少女が夕子です。ものの怪なりに、愛する娘の幸せを思ってやったことだったが、それは娘の望む本当の幸せではなかった、という、切ない話。